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マーニーとマレフィセントの感想

先日大学の友人と一緒にマレフィセントを。
後日友人に感想を述べるために渋々(笑)思い出のマーニーを。
2本見てきたので、勝手気ままに感想を書きます。
マレフィセントはまだいいのですが、マーニーは、
好印象を持った人は読まないほうがいいと思います。



■マレフィセント
マレフィセント、もとい眠れる森の美女は自分が小さい時に
何度も見返した思い出深いアニメ映画。
それをスピンオフにするならまだしもCMにて「真実の物語」
と語るものだから、正直とっつきにくかったです。
「アナザーストーリー」として観れば、なにも抵抗がないのですが。



内容も想定できて、ラストのどんでん返しが大好きな私には物足りない映画でした。



……ここからネタバレ……
主人公マレフィセントは偉大なる妖精。
妖精の王国では住人たちに愛されていた。
しかしステファンという初恋の男性の野心によって、
自慢の翼を失ってしまい、自分ではなく野心を選んだステファンを恨み続ける。
王となったステファンに待望の王女が生まれる。
(ここから本家アニメと同じ内容なので割愛)
王女オーロラ姫を呪いから守るべく派遣された妖精3人は生活能力が乏しく、
呪いではなく餓死してしまうのではと、ずっとオーロラを見張るマレフィセント。
16年間見守ってきた間に情が移ってしまったマレフィセントは、
自分がかけた呪いを解こうとするも失敗に終わる。
結局糸車の針で永遠の眠りについたオーロラ姫を救うべく、
フィリップ王子をつれて真実の愛のキスをさせるもこれも失敗。
自分の嫉妬心と復讐心が生んだ結果を懺悔し、
眠りに就いたオーロラの額に慈悲と後悔のキスをするマレフィセント。
するとオーロラは永遠の眠りから目を覚ましたではないか!
マレフィセントのオーロラへの愛こそ、真実の愛だったのだ。
……ネタバレ終わり……

という感じです。
ラストにマントを失ってラバーな格好になるマレフィセントが
完全にアンジーで笑っちゃいました。かっこいい!


アニメでは機能する3人目の妖精の贈り物が登場しなくて残念でした。
あの贈り物のおかげでオーロラの機器は半分よけられたナイスフォローシーンなのに。
しかし、オーロラ姫の子育てが完全におざなりで、そこは逆にアニメの都合良すぎるところが
訂正された感じがして好きでした。
現に人間育てる以前に人間の生活をしたことがない妖精が家事ができるわけがない。


アニメでお使い程度の役目しかないカラスは大活躍していて驚きました。
彼(劇中人間に変身できる)は召使でありベビーシッターであり犬でありドラゴンになれる
よくできたやつでした。
陽性に代わって子育てするところはとても和みます。
イケメンすぎて、オーロラにキスする権利は彼にもあったぐらい。
いや、すると思ってワクワクしていたのに。結婚しても良かったわ。


アニメが好きだった私にとって一番残念だったのはフィリップ王子の扱いでした。
笑って済ませる程度なのですがね!
アニメではご都合的に現れて恋をして魔女を倒して…っていう大忙しな彼は、
本当に現れて眠らされて強引にキス要求されてポイされる不憫な扱いを受けていました。
これが本来の扱いなのかもしれないのですが、私はアニメのマレフィセントが
「ジジイになるまで牢に閉じ込め、ヨボヨボの姿で姫にキスをし眠りから覚めさせてやる!」
というドSぶりが大好きだったので・・・
あぁ、これはアニメの展開ではありなのであって、この映画では合わない展開だった…
どっちにしろ、フィリップ王子は本当にご都合の世界のアニメから出ちゃいけないんだなと。


オーロラもマレフィセントに何度も気絶させられて浮遊魔法?で連れ去られるシーンが
あるのですが(CMでもお馴染みのシーン)、フィリップ王子も同じ方法で連れ回されます。
しかし扱いの差が激しいのはお約束すぎてなごむギャグ。


アニメ好きとしては多少粗探しをしがちですが、
前情報なしだとこの映画は楽しめると思います。
映像が綺麗だし、劇中での戦争シーンとかかっこいいです。


ところでラストの大団円で、オーロラが女王の王冠を授かるシーン。
てっきり手を引くゴブリン?と結婚しちゃったのかと勘違いしちゃったのは私だけではないはず。


最後に、これは一緒に鑑賞した友人の意見なのですが、
このマレフィセントはドラゴンボールのピッコロにとても近い!!
これ聞いたときは本当に目からウロコが剥がれ落ちるかと思いました。
DB知っていて、なおかつピッコロと悟飯(少年期)が好きな人は、この映画
お気に入りになるかもしれないです。


もちろん私もピッコロ大好きなのですが、やはり性別や(彼には性別がない存在ですが)
その他もろもろ差異があるので、一概にピッコロ・悟飯とリンクできなかったのですが…。


■思い出のマーニー


観ていて、何度も咀嚼し首をかしげながら観たので疲れました。
感動はしたのですが、それは素材(原作)が良いだけなんだな、という印象。


もうネタバレ感想も書きたいと思えないほど退屈な映画でした。
帰りに地元の図書館で「サイコ」と「ショーシャンクの空に」を借りてしまうほどに。


「サイコ」は大好きな映画で定期的に観るのですが、「ショーシャンクの空に」は
恥ずかしいことに未鑑賞でして・・・
(高校生の時、苦手な同級生が勧めたのが理由。あぁ心が狭いのが分かってしまう!)
あの時、くだらない理由で観なかった当時の私を殴りたいほど、いい映画でした・・・。
あぁ、私のように食わず嫌いをしている人がいましたら、
是非見るべきです。おすすめします。
ここしばらくいい映画に当たってこなかったので、新鮮な気分。気分爽快。


本当は、マーニーでこういう感想を口にしたかった・・・



……ここからネタバレ……
主人公の杏奈は喘息持ちで、親元を離れていなかで療養するところから始まる。
実は杏奈は養子で、両親は既に他界していた。
育ての母親である頼子と折り合いが悪くなったのが喘息の原因。
仲が悪くなったのは、頼子が隠していた支援金の明細を杏奈が見つけてしまったからだ。
杏奈はかつて親戚一同にたらい回しにされた経緯があり、自分を育ててくれた頼子もまた、
自分についてくる支援金目当てで育てたにすぎないと思い込む。
そんな卑しいことを思ってしまう自分に嫌悪感を持っている杏奈は心を閉ざしてしまう。
杏奈は療養先で不思議な少女マーニーと出会い、
なんやかんやあって(説明が本当に面倒なのでggr)彼女は幻というのが分かる。
そして劇中の真ん中で、マーニーを知る人物が現れる。
彼女の正体は杏奈の祖母であったのだ。
マーニーは両親に愛されず、お手伝いさんからいじめられる少女時代を送った。
そんな彼女を支えたのは幼馴染の男性で、後にその男性と結婚をし女の子を産む。
しかし夫は病気で早世し、マーニーもまた体調を崩して子育てができなくなってしまう。
娘は全寮制に入学させられ、親子の溝が深まってしまう。
ふたりは半ば喧嘩別れし、娘は家出先で結婚をし子供を産む。
その子供がまだ幼い時に、娘夫婦は事故で他界してしまう。
残された孫娘を、マーニーは母親がわりになって育てる。
しかしマーニーは高齢な上に体調も優れず、孫を残してすぐに(?)亡くなってしまう。
その孫こそ、杏奈その人であった。
杏奈の空想上のマーニーは、祖母が枕元で語った自分の思い出話を軸にしていたのだった。
杏奈は自己嫌悪を払拭し、頼子との関係を修復していこうと努める。
また頼子も、今まで隠してきた支援金を杏奈に話し、
「お金がもらおうとなかろうと、私は母親として杏奈を愛している」
と明言する。
杏奈もまた、いままで「おばちゃん」と呼んでいた頼子を、
「母さん」と照れくさそうに呼んで、話は終わる。
……ネタバレ終わり……

マレフィセントの感想よりも頭が悪いです。


告白しますと、最後ちょっと泣きました。
普通、感動したところは誰かに紹介したくなるはず。
でも出来ないんです。
たぶん、泣けな理由は、映画からわずかに残った原作の良いところが理由なのでしょう。
アリエッティもそうですが、この映画も原作の良いところ「だけ」をとりだして、
素材をそのまま提供しただけなんだと思います。
原作購買促進映画です、読んでみたくなりました。


私よりも早くに映画を見た人の感想はところどころ目にしましたが、
感動したという人は、主人公の杏奈に感情移入出来た人なんだと思います。
私は感情移入どころか、杏奈の後ろ頭を何度もはたきたくなりました。


たしかに彼女は、押しつぶされそうな自己嫌悪と不安、不信感と戦うかわいそうの少女です。
でも劇中では、かわいそうな少女というより、性格が悪い女にしか受け取れなかったです。
たぶん、いや絶対に原作ではいい子なんでしょう。
でも映画で心の葛藤が中途半端な上に、不明瞭な葛藤を入れ込んだおかげで意味不明な感じ。
そういうところが希薄すぎて、余計に(性格が)荒れた部分が浮き彫りになってしまったんだと思います。
私は原作を読んでいないので、ここは想像です。
でもアリエッティ同様、絶対に端折っていますよ、葛藤シーンを。


個人的な不自然だと思ったこと路。それは杏奈のおばさんとおじさん。
杏奈が田舎で療養の間、面倒を見てくれる夫婦がいる。
杏奈をよく理解していて、過干渉せず、かといって放りっぱなしにしない重要な人物です。


それはいいのですが、この二人の設定に違和感が1つだけ。
劇中で杏奈はマーニーの処に行く度、帰りが遅くなったり道端で倒れて他人に助けられたりします。
(マーニー自体が妄想の存在なので、夢遊病などが原因だと思われる。)


それはいいのですが、こんな重大な問題を淡白に受け入れるこの夫婦!!!!!
大切なよその子が何度も道端に倒れたりしたら大問題でしょう。
時間が限られている映画で、そういった描写をあえて省くことはあります。自然に。
ですがちゃんと救出されて送り届けられている場面があっても、
叱咤したり、杏奈から理由を問いただすことはなく。
過去のジブリ映画を思い出しても、そんな軽い反応する人いなかったよ・・・?
映画の中では重要な場面でじゃないけれども、手抜き感があって不安が残りました。
普通に心配する描写入れたほうが、メリハリがついたのに・・・


あとネタバレになるのですが、物語の終盤で不幸自慢大会が開催されて笑い出すところでした。
多分これは原作にもある場面だと思いますが、私はこういうのが、大嫌いです。
なので、原作も好きになることもないのだろうなぁ・・・
いい話なんだろうけど・・・(まだ言う)


ジブリ作品と言ったら、手の込んだ動きや背景が評価のひとつでもあります。
何冊かジブリの原画アート本を持っているのですが、すごいですよね。
個人的に感動したのは「おもひでぽろぽろ」と「耳をすませば」
どちらも(この二つに限った事じゃないですが)細かい背景が特徴で、
「え、こんなところまで!?細かい!」ってなる映画です。


なので、話は微妙だと思うからせめて美しいであろう背景を堪能しようと、
映画館に入る前から決めていたのですが、これも裏切られました。
別に私は美術を勉強して絵が上手な人間ではありません。
評価するに値する人間ではないことぐらいわかっています。


でも、過去のジブリ映画と比べたら、なんか・・・ね。
いやいや、過去と現在を比べちゃ老害と言われるかもしれないけれど、
はっきり感動しませんでした。絵ですらも。
残念すぎます。特にマーニーの家のそばにある小屋?に行くところ。
本当にびっくりするぐらい、微妙です。
過去の映画と比べて、微妙に感じた背景でした。


それから話の中でだんまりオジサンが出てきます。
ハイジのおじいさんみたいな。
あの人の存在意義がまったくもって不明。
結局何のためにいたのか。
原作では多分、活躍していたのでしょうね!!!!
なんかそれっぽいポジションを匂わせていたので!!!!
でも回収されませんでした!


唯一この映画で評価できたのは、
杏奈が悪口を言った相手に謝罪したことです。
あれすら放置されたら、全身に蕁麻疹が出てしまっていたでしょう。
よかった、本当に良かった。



最後にけじめを付けるために一言書いて、
長い文章を終わらせたいと思います。



頼子さんがめちゃくちゃタイプです。

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